【コラム】「仕事ができない」の意味がわからない

「あの人仕事ができないよねぇ」という言葉を良く聞くのだが、その言葉の意味がよくわからないのだ。大抵の場合、仕事ができないというのは、その言葉を発している人のイメージや正解と大きくズレがあるから、そういう言葉を発していると思われる。

私はこの言葉が正直嫌いだ。
人の評価とはもっと明確に具体的にしないと失礼だ。そうしないと、単なる悪口を言っているのに過ぎない。

サラリーマンをしていた時から、自分の部下は仕事ができないと思った場面はない。
なぜなら、持ち場に立っているだけで成立する仕事なら、立っているだけで仕事をしているのだ。だから、仕事ができないという感覚が私にはない。その為、特に意識せずにどんなパートナーとでもそれなりに仕事をしてきたと思っている。

その時に気を付けることは、”仕事ができない”で片づけるのではなく、問題がある状況を分析すること。仕事の素因数分解を行うこと。

例えば、接客が下手なスタッフの場合、その接客が下手な原因を素因数分解する。色んな人の意見を求めてもいい。接客が下手なスタッフの場合多くは、笑顔が下手かマナーが悪いかのどちらかだ。では、笑顔が出来ていない理由を分解すると、笑顔のトレーニングが出来ていない、疲労、仕事が面白くない等の原因が分解される。また、マナーが悪い素因数分解を行うとすれば、マナーを知らない。素行が悪い。マナーの必要性を感じていない等がある。

人を評価するということは、そのぐらい考えを掘り下げないと失礼と思っている。

「仕事ができない」と言う人ほど仕事ができないという例はよくあることだ。

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