戎か戒か

正月の雰囲気が無くなってきたら10日は毎年恒例のえべっさんだ。関西だけなのだろうか?なんとなくそんなイメージがある。大阪にある今宮戎の周りではたくさんの露店で賑わい、西宮戎では福男になるべく、数千人の男性が競って走り出す。

商売繁盛笹持って来い

えべっさんだ。今年も岬町にある国玉神社(くにたまじんじゃ)にてお参りしてきた。去年に比べ少し懐が温かいので、少しだけ大きいのにした。今思い起こすと3年前は悲惨な状態だったものだ。懐は寂しく、少しの賽銭を出して、「えべっさん、すんません。ことしは熊手も買えません。でも、来年は小さくても熊手を買えるように頑張りますから、とりあえず今年は堪忍して下さい。」と、お参りをした。

神様は関係ない

これは私の考えだが、商売繁盛は神様は助けてくれないのだ。神社にお参りをするのは、お願いをすることではない。多くの参拝者は知らないが、神社ではお願い事をしてはいけないと聞いたことがある。稀にお願いしてもいい神社もあるが、それは、なんらかの封印を行っている神社だけらしい。しかし、そもそも、商売を神様に委ねるというのは神様から見て図々しいことだ。なぜなら、人間同士で他力本願で商売繁盛を願うと請求書がやってくるのだ。

漢字をよく見てみると

感謝と報告をするのが参拝なのだ。日本人の謙虚な気質というべきか。商売が順調に言っても、自分の実力と過信せずに、「神様のお陰様です」と感謝をする。自分自身を戒めるのだ。よく見てもらいたい。えべっさんは戎と書く、戒めと1画違うだけなのだ。自分を戒めているとその心の中には戎様(えべっさん)がいる。いつも過信しないことが重要なのだ。「ことしも商売を行います。どうぞよろしくお願いいたします。」と、ご挨拶ぐらいで良いと思うのだ。

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