【コラム】学ぶということ

おもしろく、素敵な動画を見つけた。

現代のミュージシャンが昔と異なること

この動画はミュージシャンにフォーカスしているが、どんな世界でも同じことが言えると思う。

こんな声を聞く

「給料安くてもいいのでアルバイトさせてほしい」

正直「ムッ」とするのだ。使い物にならないだろうスタッフに給料を払う義理はない。技術を学びたいのであれば、「ギャラはいらないのでご一緒させてください」が当然と思っている。労働基準法云々があるだろうが、そもそも、技術を学ぶのは労働なのか?という疑問があるのだ。訓練だと考えれば、お金を払ってでも学ぶのが当然。その為に学校があるのだ。そこに行けばいいだけだ。とはいっても、物理的に人手が必要な場合は相応のギャラは発生するのが当然。私が言いたいのは技術を習得したい場合だ。

現場に入って立っているだけの人がいる。いわゆる指示待ち人間。正直邪魔だ。荷物を運んでいたら「運びますどこまでですか?」と聞けばいい、荷物を運ぶだけと思うだろうが、荷物の梱包状態を確認する。機材であれば機材の種類を頭に入れておく、運んで荷物はどこに置いていたのかを把握するだけでその日の現場の動きは変わってくる。ただただ指示待ちで運ぶだけの人間と、「何を」「どこに」「どの状態」で「誰」が運んだのかを把握しているかどうかでは、その後のパフォーマンスは確実に変わってくる。

機材の扱い方も、ただただ出すだけじゃ意味がない。どんな状態で出したのかを把握すれば撤収は確実に早くなる。ここにきて足手まといなる人のパターンがある。考えずに出して、考えずに片づける人だ。そういう人は正直機材に触ってもらいたくない。というのも、後日、また出してチェックをしなければならないからだ。当然のことだが、出した状態に戻せば問題が起こることはまずない。また、現場で何度も顔を合わせている場合、毎回同じクオリティで撤収が終わるのであれば信頼感は大きい。

こんなことを言っているが別に、昔ながらの「仕事を盗め」が正解とは思っていないし、聞かれたら教える。ただ、戦場化している現場で懇切丁寧に説明するぐらいなら一人でやった方が楽なのだ。しかし、偉そうに「言ってくれたらやったのに」と言う人もいる。本人は分からないと思うのだが、「言われないと動けないなら人数とは言えない」言われる前に察して動いていれば、技術は身につく。そんなものだ。

まあ、これは私の実体験もある。
音響がいいお店にボランティアで配信をやりながら音響の手伝いを行い、音響を始めたときもボランティアでイベントの音響を行って仕事が成立するまで練習をした。お金の計算をするよりも、お金を頂ける技術と経験を優先させた。それが今役になっている。

技術を学ぶのにお金をもらえるなんて世の中そんなに甘くはない

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