【コラム】プロとはなんぞや

「プロ」という言葉がある。プロフェッショナルの略だ。
対義語は「アマチュア」。その違いが、色々な場面で話に出てくる。
ゴルフやボウリングは一定のレベルの審査があってプロと始めて名乗れる。

では、資格がない場合は何をもってプロなのか?

色々と考えて私がたどり着いた答えは【責任感】かもしれない。
もちろん、手を尽くして諦めるしかない場合もある。医療の世界では間違いなく「手を尽くしましたが・・・」というシチュエーションは存在するだろう。失敗も責任感があるのなら仕方ないことだ。

生活の中で「この人プロだな」と感心する人はたくさん出会う。

そういう人の共通点は、トラブルがあった場合に次の手を用意していることだ。そして、そういう人は目的を明確にしているので、トラブルがあっても、最終的には目的を達成している。
極端な話、あるべき姿になればそれで万事オーライなのだ。

プロに仕事を依頼するのは、こういう【責任感】からくる安心感が料金に含まれると思う。

【責任感】とは、知識、経験、技術の要素が含まれる。
自画自賛の様だが私の経験も踏まえて考えてみる。

【知識】
専門知識はもちろんだが、それを専門外の人に説明できるなら大きな安心感を与えられる。
知識はひけらかすものではなく、いざという時の為に蓄えておくものだ。
その為の情報の収集は貪欲に越したことは無い。

その昔、イベントで洋菓子店と取引することがあった。その際に私が行ったことは、洋菓子の作り方の本を片っ端から読み、専門用語、基本的なレシピを頭に叩き込むことだった。それをもって、洋菓子店と商談に行かないと話がかみ合わない。ビールのイベントを行うときも同じだ。

【経験】
多くの経験は、依頼者に安心を与える。経歴や実績は安心させる重要な要素。
経験は長ければいいというものではない、中身が大切。だらだらと行うよりも集中して短期間で習得することもできる。

私がイベントプロデューサーを行っていた時期は、実は1年少し。しかし、その間、一般社員の数倍の濃く厳しい業務を体感してきた。10年働いても体験できない大きな経験をしたのだ。それが、まさか今の仕事につながるとは思わなかったが、経験は先方だけでなく、自分自身の自信にもつながるのだ。

【技術】
確かな技術は安心感を与える。ただ、技術は多くの知識と経験でカバーできる。しかし、基本的な技術は磨いておくのは基本だ。しかし一つの技術に頼っていては、目的は達成できないことがある。その為に、違う技術も習得しておくことが重要だ。

私に仕事を依頼する人の多くは、「何とかしてくれる」という理由なのだ。動画作れる?撮影できる?ホームぺ―ジ作れる?ECサイト作れる?と、実はやったことがない依頼だった。それを【知識】を総動員し【経験】を積むために集中してそれを行うことで【技術】を得ることができた。

顧客にとって、安心感というのは心地の良いものだ。
その人が隣にいるとホッとするというのはかけがえのないことだ。

でも、私がプロとして一番大切なことは「まだ、ダメだ。もっと上がある。」という気持ちだ。
そういう人を見るとこちらの身内になってほしくなる。

本当のプロの競争相手は、ライバルではない。

自分自身だ。

#TooMo

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