【コラム】大きな配信の準備

演劇配信案件が決定した。
近々現場での打ち合わせをするのだが。稽古を定期的に行っているということなので、その日にお邪魔することにした。今のところは私一人だが、スタッフが希望すれば一緒に行こうと思っている。
一般的な配信は固定カメラで流しっぱなしという感じになるのだが、うちの配信では次のプロセスがあるのだ。

1.現場の下見
2.台本の読み解き
3.カメラ用の台本の作成
4.カメラ台本と演出家とのすり合わせ(カメラの狙い)
5.カメラスタッフとの打合せ
6.ゲネプロ
7.本番

この3のプロセス(カメラ台本の作成)を行う際に、稽古の様子がわかると非常に作りやすい。
目に見えてイメージができる。この辺りがぴったりすると、音響や照明とのすり合わせをしなくても、配信の絵は大丈夫だ。

演劇の配信の難しさは、人が大きく動く点。
定点カメラだと、思いっきり外してしまうこともしばしば・・・・。
不安に思って、引きの絵にすると、臨場感が出ない。
台本をしっかり読まないと、次の演出の為の流れが分からなくなるし、カメラマンが複数いるときは、同じアングルで狙うという全く意味のないことだってある。

そのためのカメラ台本だが、私の各台本は非常にシンプル。
ここから、ここまでは〇〇をとにかく狙え。あとはカメラマンのセンスに任せる。
と言っても丸投げではない。これまでの現場での感覚で覚えてもらっているので、それは信用している。逆に細かくしても、覚えるのが大変になって、芝居どころじゃなくなる。

配信のカメラワークとスイッチングは、生ものだ。それも、その場で食べないと溶けてなくなる綿菓子の様なものなのである。

#Too Mo
#keep on side

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