【コラム】働いてあげているという考え

不意に思い出したことがある。
会社員(ナムコ)の時に当時の店長に叱られたことがあった。その内容は、私は”ナムコに働いてあげている”という考えを持っている。店長は”働かせてもらっている”という考えだ。当時の店長からすると平社員が何様という思いだったらしいのだが、今思えば雇われないと生きていけない人材だったので、意見が合わないのは当然だ。大体15年ほど前、北京オリンピックの頃だったと思う。働き方改革というものが始まる前、ある意味、働き方が変化する前の時代のことだ。

今、どう思っているのかというと同じだ。いやもっと強い。フリーランスとはそのぐらいの強い意志でないと務まらない。働かせて頂いております、仕事を頂いておりますでは会社員と同じ言いなりになってしまう。もちろん、それを良しとするフリーランスも多くいるのだが、それでは対等な交渉はできない。交渉はどんな場合でも対等であるべき。となると、堂々と働いている。「別の業者がいいならそちらにどうぞ」という気持ちで交渉。もちろん、仕事は欲しい。しかし、単なる手ごまとして使われる仕事は満足いく仕事にならないし、多くの場合は安い仕事になりがち。これでは、独立した意味がない。

他人から見れば調子に乗っていると思われるだろうが、調子に乗るぐらいがフリーランスでは丁度いいのだ。

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