【コラム】物知りの様で基本的に推理

よく「色々な事をしっているんですね?」と言われる。
実はそんなことない。新聞も読んでいない。テレビも車の運転中に流している程度だ。でも、知っていることが多い。実は大半は知らない。知らないことでも過去の知識や経験から推測することは出来る。

クイズ番組の芸人さんと言えばロザンの宇治原さん。彼が以前言っていたのは、「わからない問題は推理」例えば消去法で選択肢を無くしていくのも推理だ。そして可能性の高い回答を導き出す。一件記憶力だのみと思われるクイズ番組だが、実は推理番組でもあるという事実だ。

しかし、これは日常生活でもそうだ。知らないことを知らないという勇気も必要だが、知らないことを推理して答え合わせる勇気はもっと必要だ。30代ぐらいまでなら、知らないことは知らないで済む。しかし40代になってきたら、そうはいかない。これまでの経験から知恵を働かせればいいだけだ。それが出来ない人は残念ながらその先はないだろう。

私の元に”こんなことやりたいと思っています”という相談がある。30代ぐらいまでは私の知っている知識と経験を伝える。知識と経験を伝えたら行動が生まれることが多い。また、その行動から知恵が生まれる。この化学反応は見ている私も気持ちが良く、私の経験にもなる。しかし40代になってきたら、そのプランの確認を行う。法的な問題のクリアの仕方は?収支計画は?集客の方法はどうする?等だ。それらのことの真意は”どこまで考えているのか”それだけ。意地悪な問題だ。なぜなら、たいていの場合は知恵を借りに来る目的が多いからだ。

知識や経験を得る以上に、知恵を借りるということはそれなりの報酬が必要になる。だから、株式会社には社外取締役が存在するし、企業でもコンサルを契約する。私もそういう契約がある。

学歴が全然ない私でも、それなりに生きていけるのは知恵を駆使した、学歴がない分知恵の実であるリンゴを貪った感じである。私が食べたリンゴとは、まず会社の研修という研修は出来る限り受けた。接客の研修、マーケティングの研修、プレゼンの研修、新規事業プランの研修。専門のコンサルから指導がリンゴである。その研修で得るものは知識でも経験だけではない、それらを組み合わせてどう考えると答えがでるのかという知恵。

なお、知識は生きていればいくらでも得ることができる。繁華街を歩いていれば、行列が出来ている店を見れば人気があるという知識が得られる。そこから知恵を働かせればある程度の仮説を組むことができる。分からない時は、調べたらいい。調べる方法も知恵だ。

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