【コラム】教えることとは尊いこと

苦手な人種がいる。エセ講師だ。何をもってそう呼ぶのかだが、教えることについての研究が浅い、もしくは人から聞いたことにも関わらず、高額で教える人だ。今の世の中、資格ビジネスには一定の市場と需要がある。そうなると、些細な事でも教える人が増えるのだ。

これは私の勝手な考えだが、マーケティングを教えるのであれば、それなりの文献を読み、専門家の意見交換を行うほどの基礎知識が必要である。コトラー、アームストロング、ポーターの名前すら知らない講師がマーケティングを教えることがある。いわゆる俺流を発表しているだけだ。そんなものに金を払う価値があるのかがいささか疑問。

最近ではもっとひどい人がいる。人の成功例を分析するだけのセミナーを行うのだ。はっきり言ってくだらない。それは自分が成功させてから言わないと意味がない。私の知るコンサルは、独立する前にまず居酒屋を営業した。自分の知識と知恵を通用するか確認させてからコンサル業をスタートさせたのだ。なお、そのコンサルの経歴はそれだけでも顧客が付く、大手外資系石油会社の戦略室出身。そんな人でも実践をする事の大切さを知っている。

エセ講師と本物のコンサルの一番の違いはここだと思う。

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