正しい値段交渉の方法

私が住む大阪というのは値切りの文化がある。少しでも安く購入するという努力をする風習がある。私はこの風習が大嫌いで、恥ずかしい。正しい交渉ならそうでもないが、おおさかのおばちゃんの無理やり値切る国民性は下品としか言いようがない。では、どのように値切るのがいいのかを考えてみた。

重要なのは価値を理解しているのか

正しい値引きとは、そのものの正しい価値を判断できるかどうかだ。例えば、音響の依頼をしていただくことがあるが、1万円でどう?と、どや顔で言われることがある。基本的に断る。というのは、最低賃金を考えてもらいたいのだ。拘束時間が8時間となると時間給1000円ちょっとだ。この仕事をするなら、コンビニ等の一般的なアルバイトをしてもいい。音響は技術職である。時給換算すると最低でも3000円は必要だ。そこに機材のレンタル代金も必要になる。ギャラだけで依頼する場合、そのあたりを理解した上で金額交渉が必要である。つまり、技術職という知識を持っているのかが重要ということだ。

ギャラだけで判断しないこともある。例えば次の仕事につながる等だが、それはこちらが判断することである。もし、次の仕事につながるというのであれば、具体的にどのような仕事につながるのかを明確にすれば可能性がある。また、社会貢献になるからとお願いされることもあるが、それも、具体的にどのような貢献につながるのかをはっきりさせた方がいい。そうでなければ、誠心誠意、予算がこれだけしかないという説明をするしかない。

なお、私は地域応援で仕事が無ければボランティア価格で行うことも多い。
それは、そういう価値を見出しているから。決して、ギャラが見合わないからと断ることは無い。

多くの場合は、主催者がこのイベントをやりたいからという理由で少ない予算提示をされることがある。相場感は必要だ。それがわからない人というのはイベント主催はしない方がいい。もっとも、最近ではイベントプランナーと呼ばれる人なので相場感を持っていないことも多いのが問題でもある。
なお、分からなければ聞けばいい。それだけだ。
もし、主催者がそのイベントを本気でやりたいのであれば、自腹を切ればいい。そのぐらいの責任を持たないとプロに依頼するのは論外ということを理解しておくことが重要だ。

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