神木隆之介と広瀬すずが主演のドラマ「学校のカイダン」
広瀬すずが演じる生徒会長ツバメが、
神木隆之介が演じる謎のスピーチライター雫井の原稿を元に演説するというドラマ。
これを、プレゼンのプロが解説してみたいと思います。
ちょっと更新は遅れました、3話目のお話しです。
3話では、部費の配分から部活問題が発生します。花形クラブに対して、弱小クラブは部室すら持てない。
学校を牛耳るプラチナ8の圧力で生徒会は生徒会室を追い出され、逆小クラブの部室にあてがわれます。
部室を取り戻す為に、生徒会は花形クラブの代表だるバスケ部に勝負を挑む。
1点でも入れれば勝ちというハンデがあっても、歯が立ちません。完全にあきらめモードです。
生徒の笑いものになります。そこで、ツバメはスピーチを行います。
このスピーチの目的はモチベーションアップです。
モチベーションアップのプレゼンに必要なことは「自分が先頭に立っている」と見せること。
ツバメは完全に負けムードで、恥をかきたくないという生徒会の仲間に渇を入れるべくメガホンを取ります。
まず行ったこと「カバのかぶりもの」を頭に被ります。
「さあ、みんなでバカになろう!」と言い、準備してきたカバの絵が書かれたビブスを渡します。
「10分でイイから一緒にバカになろう」
次に対戦相手と弱小クラブに語りかけます。
「本気になるなんてかっこ悪いと言うのはだめだった時の保険。負けて何が悪い?」
「好きなことを本気でできるのは今しかない。だからバカになろう。」
そして、ツバメは自分の恥ずかしい話をします。それは、敵のチームの男子が好きだったという話。
空気が読めなかった自分をさらけ出します。
「後で後悔するよりもこれから10分バカになろう」と訴えます。
そして、弱小クラブが選手交代で参加します。
このプレゼンの構成は次のとおりです。
結論:バカになっているがそれができるのは今しかない
要素1:自分自身がバカになる
要素2:体裁にこだわるよりも思い切りすることが重要
要素3:自分自身が笑われるような恥をかく
次の行動:あと10分だけバカになろう
ポイントは体を張っているということです。
モチベーションアップのプレゼンは、その人の普段の姿が影響されます。
元々不真面目な方が、真面目にしようといっても説得力が無いのです。
よくあるのが、「顧客満足」と言いながら、現場に出ようとしない上司。
これでは、説得力は生まれませんよね。たとえ、見るだけでも足を運んで、
お客様の為になる手本となる行動を行っていれば、どんな言葉でもすばらしいプレゼンになるのです。
体を張っている人の言葉は少々支離滅裂でも不思議な説得力が生まれるのです。
学校のカイダンは
1週間は公式サイトから番組丸ごと見る事ができますから、ぜひ、ご覧ください。