ブラック企業といいますが

「ブラック企業」この言葉が独り歩きしている様な気がする。
サラリーマンは何かにつけて「うちの会社はブラックだ」なんて、酒を飲みながら愚痴をこぼす。そんな話を耳にすると、いったい何を指してブラックと言っているのだろうかと疑問になる。
たしかに、社会問題だ。自殺や過労死の問題はニュースのコーナー化していると思うぐらいに続く時もある。
しかし、どうなったらブラックなのかはわからない。なんかノリで話しているような気がするのが、正直鼻につくのだ。

法律を理解しているのだろうか

そもそも論だが、ブラックというのは労働基準法に違反している労務行為。じゃあ、労働基準法を理解しているのかという点からの話になる。
はっきり言おう。フルタイムパートで週に5日働いていたら、あなたの会社はブラックだ。
パートタイム労働法では、週間の労働時間は20日までに制限されている。それを超えているならブラックなのである。
学生バイトは30時間だ。初耳というかもしれない。しかし、ブラックというならそのぐらいの知識は持ってもらいたい。

人員不足や資金不足

人員不足で少人数で運営すること自体はブラックではない。これも、仕事がきついとブラックと呼ぶ傾向にある。
もちろん、常態的な残業で労使協定を超える時間になるとブラックに近くなるが、人員配置不足だけではブラックとは呼べないのだ。
近年、働き手が不足している。一時的な人手不足はあり得ることなのだ。しかし、当たり前の様に無理な人数で運営するのは、必ずどこかで無理がある。
その時の対応を考えてからブラックと呼べばいい。
備品は私物ということについても、これは、雇用契約の物なので特に問題はない。といっても、はやり会社の物は会社で負担するのが筋だろう

保険や年金

実はこれが一番ブラックの内容ということが知られてない。雇用保険や保険、年金については、労働時間で加入が義務付けられている。
アルバイトでも必要なのだ。手取りが減るのが嫌だとして加入していないのなら、あなたがブラックということを忘れてはいけない。
もちろん、会社がそのあたりを管理することが重要なのだが、従業員も理解しておく必要がある。そうなると、会社選びの役に立つとも言っておこう。

といっても自営業は真っ黒です

だって、労働基準法の対象にならないのですから。

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