政治家のプレゼンといえば「演説」ですよね

政治家に学ぶプレゼン

 

こんにちは、伝えることを楽しくするプレゼン屋の栗瀬です。

さて、衆議院選挙が始まりました。選挙カーがぐるぐると回っています。

わたしのオフィスは幹線道路から離れているので、静かなものですが、都心部にいる方はにぎやかでしょう。

政治家の仕事のひとつに演説があります。

もとい

演説こそが政治家の仕事

さて、この演説。今回の選挙からインターネットを使った政治活動が認められました。

一見「流行り」と冷ややかな目で見られがちなのですが、実は演説の歴史を紐解くと、

むしろ、「流行り」に乗れない政治家が淘汰されているものなのです。では、昔はどんな演説をしていたのか?

町の集会所で演説から始まった

これは、今の時代も同じですね。基本はここなんです。国会議員は各、村や町を回って演説をしていました。

というもの、当時は、ラジオも一般的ではありません。自分の思想を伝えるのは、自分の口なのです。

政治家は、全国を回って演説をしていました。これを遊説といいます。

しかし、これは非常に時間のかかることです。当時は現在よりもずっと平均年齢も高いわけですから、

政治家によっては体力的にも大変だったようです。

そこで、どうしたのか。

駅に降りてそこで演説をする

人が集まる駅で演説すれば、たくさんの会に参加できます。こうすることで、時間を短縮することになります。

また、大きな駅はたくさんの政治家がこぞって、演説をすることとなりました。

そうです、駅前の演説はここに由来しているのです。

政治家によっては、人が多いと思ったら、列車の窓から話していたそうです。

もちろん、マイクなど無い時代です。汽車の音で聞こえないでしょうけどね・・・。

レコードを作って配る

今ではあまりありませんが、明治時代の中ごろにはレコードの技術が発達しました。

自分の音声を吹き込むこともできる様になりました。

そこで、自分の演説をレコードに吹き込んで配る政治家も生まれてきました。

なお、一番有名なのは大隈重信氏です。早稲田大学ではそのレコードを復刻して学生に配られています。

大隈重信は、かなりの演説好きだった様です。

ラジオを使って政見放送を行う

大正時代から昭和時代にかけてラジオ放送が始まりました。

ここから、本格的に選挙活動が全国的になります。つまり、公共電波に言葉が乗ります。

政治家の言葉、国会の内容を伝えるのにラジオを使われるようになりました。

ここで有名なのは犬養毅。そう、五・一五事件で暗殺された元首相です。

彼も演説で有名な政治家。ラジオの音声も残っています。

もしかしたら、ラジオの演説が無ければ、事件の発生はもっと遅れ、

五・一五事件は5月15日に発生していなかったのかもしれません。

いよいよテレビの時代が始まります

国会中継や政見放送がテレビで放映されることになりました。

しかし、このころより、マスコミと政治家の確執が始まります。(厳密にはもっと前からですが)

大きくなってきたのはテレビ放映の時代からでしょう。

マスコミ嫌いの政治家と言えば・・・・そうです。佐藤栄作元首相。ばかやろう解散で有名ですよね。

マスコミ批判はさておき、政治家は自分の考えを正しく伝える方法が必要となってきます。

政治家はこれまでより、更に高度な演説が必要になってきました。

インターネットの普及と課題

インターネットの普及は欧米に比べて遅れていた日本。もちろん、政治演説での利用も遅れています。

さあ、インターネットの利用についてのきっかけ、これは有名ですね。

アメリカのオバマ大統領です。政治活動に使用して、歴史的な大勝利となりました。

ただ、日本では法整備が整わず、政見放送程度になっていました。

また、総理大臣の所信表明演説がネット配信も行われていますが、まだまだ、遅れています。

重要なのは欧米に遅れている事ではない

こういうことを書くと欧米に遅れていることが問題の様に感じるかもしれませんが、そうではありません。

そうではありません、メディアに遅れていることが問題なのです。

政治家はその時代に合わせたメディアを使いました。メディアを使いこなせた政治家が生き残ります。

これからの時代に合わせた、政治活動にあわせたメディア活用が必要になるのです。

 

 

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