最近話題になっている、安倍首相の右側に移っているガラス。
プロンプターといいます。
実は、下に画面があって、それを反射させてスピーカーに原稿を読めるようにしているのです。
近代的カンニングペーパーです。オバマ大統領もこれを使っていました。
日本では、実は細川元首相が始めて使っていました。
非常に便利で高額なツールです。
ただ、このツールのメリットを原稿を読めるだけと思う人はまだまだ甘い!!
プレゼンの本質を理解すれば、プロンプターの本当の価値がわかります。
上の写真では、プロンプターは1つだけですが、実際は左右に1つずつあります。
写真の様なガラス製のものと、もしくは、撮影カメラの上に設置されるものとあります。
その目的とは?
目線を聴き手に向ける効果がある為です
台本を持つと、目線は下になります。
しかしプロンプターは透明で目線を下げないように設定されますから、こちらを向いている様に話せるのです。
撮影の場合は、カメラのレンズを見るように話すことが出来る訳です。
テレビ番組の収録であれば、観客席の上に大きなプロジェクターで台本や歌詞投影して同じように使うこともあります。
じゃあ、オバマって台本を読んでいるだけなの?
そういう疑問が生まれますよね。たしかに、彼には専属のスピーチライターがいます。
では、同じ原稿を手に入れて別人ができる?・・・・まず無理です。
スピーチライターというのは、クライアントと打合せを綿密にした上で原稿を作成します。
しかし、実際に話す時は、原稿を読むだけではだめなんです。プロンプターはあくまでも保険。
原稿は頭に入っていることが前提なのです。また、もう1つ役割があるのです。
タイムキープすること
つまり、時間配分を行うのです、プロンプターはオペレーターにより操作されます。
制限時間がある場合は、オペーレーターは時間配分を考えてすすめます。
プレゼン上級者ほど、プレゼンの時間を守ります。また、最小限の時間に留めます。
上級のプレゼンターでもタイムキープは難しいのです。
同じスピーチでも聴き手の反応等によって時間は変わります。
また、話しての緊張の具合でも、時間の感覚は変わります。
それをコントロールするのに非常に有効な手段です。