ゲームネタ「バーチャファイター2と鉄拳」

3D格闘ゲームといえばこの2タイトルだった時代。30年も前のこと。
セガが先にバーチャファイターを発表、その前にはバーチャレーシングがヒット。
分かる人にはわかるのだが、ナムコってこれが悔しかったはず。
というのは、ナムコはマツダとドライブシミュレーターも作っていて、3Dポリゴンではその経験からウイニングランを発売していた。
なのに、バーチャファイターの空前のヒット。
そして、バーチャファイター2はさらにヒット。
ナムコの中でも取りあいになった。

アーケード版 Virtua Fighter 2 Opening 演武

これには理由がある。

バーチャファイター2は(初代もだが)基板の販売がされていなかったのだ。
つまり筐体でしか販売されていない。

当時セガは独自路線を突っ走っていた。コンシューマゲーム機については色々な動画でその独自っぷりがネタにされているが、アーケードでもかなりの独自路線だった。
筐体売りがされていないのはなぜか?当時の統一規格に沿った開発をされていなかった。
統一規格というと難しくなるが、ゲーム基板とゲーム筐体を繋ぐコネクターの規格を全く、全然、容赦なく無視。これじゃ、他のメーカーの筐体に入れることができない。さらに、筐体と筐体をケーブルでつなげて1Pと2Pに分かれる「通信対戦」も企画が違う事でできない。とまあ、ろくでもないことをしてくれたのだ。

おかげ様で、すべての回線をチェックしてお手製で通信対戦台を何台つくったことやら・・・・

あとは、上の動画の画像だが、今でこそあまり気にならないが、当時としてはかなりきめ細かい画像だった。ちなみに鉄拳の画像はこんな感じ

TEKKEN1 (鉄拳1) アーケード版

荒く感じるのは気のせいじゃない。荒いのだ。

その理由はモニターの解像度にある。
このバーチャファイター2は高解像度モードで作られている。それに対して鉄拳は中解像度(といっても当時はこれがノーマル)一応、どの筐体でもコネクターの差し位置で切り替えが出来るのだが、高電圧の場所にあるので、触りたがらないのが本音。問題はそれ以外にもある。解像度を変えることが出来たのはあくまでもブラウン管の話。当時、人気ゲームは大型モニター(プロジェクター)による営業をやりたいのが本音だったのだが、プロジェクターに高解像度モードはない。なので、それは実現できなかったのだ。

いい迷惑である。

ちなみに、その点を突っ込まれたのだろう、バーチャファイター3になって、筐体にパソコンでおなじみのD-SUB端子が出来て、通信コネクターもできた。まあ、筐体売りは変わらなかったが。。。

ちなみにバーチャファイター2の基板は巨大だった。
そして営業しているうちに内部コネクターが変形して接触不要を起こすという困った機械だった。。。

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